自分は『翔龍shoryuの忍たま日記』で『忍たま乱太郎』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューを書いています。これらの作品は女性ファンが多く、男性である自分がネットで感想を述べるは珍しいと言われた時期がありました。
今回は『忍たま乱太郎』や『封神演義』で女性ファンの感想を読んで自分に起きた変化について書いていきたいと思います。
まずは自分が『忍たま乱太郎』や『封神演義』で女性ファンの感想を読むようになった流れを説明したいと思います。
『忍たま乱太郎』や『封神演義』の女性ファンは男性の同性愛を好む「腐女子」の人が多い印象があります。自分はアルファベットで性別不詳なハンドルネームを使っていて腐女子の人が好む作品についても語っていたので最初の頃は女性に間違われる事がありました。女性と思ったら実は男性だったと途中で相手に知られるのはトラブルに繋がりそうだったので最初の頃は自分が男性である事を明示していました。
男性で腐女子が好む作品を語るので「腐男子」と思われた事もありましたが自分はそう言ったものはありませんでした。『封神演義』は『キン肉マン』や『ドラゴンボール』から読み続けていた週刊少年ジャンプの作品でしたし、『忍たま乱太郎』はちょっとおかしなプロ忍や上級生も出てくる子供向けのギャグ作品として見ていました。
自分のオタク活動は『新世紀エヴァンゲリオン』からですが、渚カヲルが碇シンジに向けて「好き」と言った事にはあまり興味が湧かなくて、「人類補完計画」や「使徒」とはどういうものなのかと言った考察や「エヴァンゲリオンは「鎧を着たウルトラマン」がモチーフになっている」と言った元ネタ探しに熱中していました。『封神演義』も同じで「封神計画」や「歴史の道標」の謎を考察したり「四聖・王魔の開天珠はガンダムシリーズのファンネルが元ネタなんだろうな」と言う元ネタ探しをしたりしていました。
自分は同人誌やイベントとも無縁だったので腐女子の存在は知っていましたが関わる事は殆どありませんでした。ですが、ネットを使うようになると『忍たま乱太郎』や『封神演義』について他の人はどのような感想を持っているのか気になって調べるようになり、そこで腐女子の人達の感想を目にするようになりました。
腐女子の人達と言えば「男性の同性愛」について色々考えている人達と言う印象がありますが、もう少し広げてみると腐女子の人達は「人間関係」について色々考えている人達と言えるのではないかと自分は考えています。
どちらかと言うと自分は「封神計画」と言う「設定」や『封神演義』と言う作品が他作品からどのような影響を受けて作られていったのかと言う「作品間の繋がり」等を重視していて、太公望と楊戩と言った「キャラクターの関係性」についてはあまり考えてこなかったところがあります。ですが、ネットで他の人達の感想を調べて腐女子の人達の感想を色々読むようになると自分でもそういう感想を書いてみたくなりました。
『封神演義』のレビューではそれまで自分はあまりやってこなかった「キャラクターの関係性」について意識して色々と考えるようになりました。そうすると今まで見えていなかったものが色々と見えてきて、たとえば物語の序盤でまだ太公望と戦った事が無かった天化が太公望の強さに疑問を抱いて、物語の終盤で遂に太公望と戦った時に天化が太公望の強さを目の当たりにして戸惑うと言ったところは天化だけを見ていたら気付きにくくて、天化と太公望の関係に着目する事で見付けられたものであったと考えています。その他にも最終回で申公豹が太公望に戦いを挑んだ理由も申公豹だけを見ていても理解する事が難しくて申公豹と太公望のセットで考えてようやく答えを導き出せました。
自分は『封神演義』以外にも色々な作品のレビューをしていますが、腐女子の人達の感想を読んで「キャラクターの関係性に着目する」と言う考え方を手に入れた事でより作品を深く細かく理解する事が出来たところがあります。考察をする時に使う方程式と言うか道具を新たに手に入れる事が出来たと言う感じですかね。
また、自分の好きな作品を他の人に紹介する時も「作品の設定を紹介する」だけでなく「登場人物の関係性を紹介する」ようになりました。
たとえばアメコミ映画であるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『マイティ・ソー』と言う作品を紹介する時に昔の自分は「MCUと言うシリーズ物の一作で……」とか「アベンジャーズと言うチームに参加するソーと言うキャラのデビュー作で……」と言った説明をしていたと思いますが今は「ある国の王位継承者であるソーと血の繋がりの無い弟ロキの愛憎劇」と言う説明もするようになりました。
正直言うと昔はBLがちょっと苦手だったのですが、性別を気にしないで「このキャラクターはあのキャラクターに強い執着を抱いていると言う話」だと考えて見ると実は自分好みの話であった事に気付いて、今も肉体的な描写は苦手なのですが、精神的な話だと腐女子の人達がしているBL関係の話はかなり好きになっています。例えば『劇場版忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』の利吉さんは実に考察しがいがありました。
※『封神演義』で自分が一番好きなキャラは王貴人。出番が少なくて姉妹以外との絡みがあまり無かったのが残念。師匠(太公望)大好き武吉っちゃんと絡んでほしかった。
